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もやもやが溜まってきた時に書く

一年の最後の日

(何年か前に書いていた日記)

今年は色々な人と出会った一年であったな~としみじみと振り返っている。

昨年末は物流倉庫の中で荷物の仕分けをしていた。
業者から、クリスマスのプレゼントや冷凍のおせちが次々に運ばれて来ては、住所ごとに分けられていく。赤、青、緑、黄色。色とりどりのヘルメットをした人々がせっせと動き回り、重い荷物を運び回っていた。僕は派遣なので青色だ。

同じく青色のヘルメットをした人に、母の介護をしながら、複数の仕事を掛け持ちし、休むこと無く真面目に働く人がいた。同じチームの彼女は、いつもお金が無いと言いと不安な表情で、それでも時折楽しげに次の仕事を探していた。

年の前半は、大都会東京で30人が一緒に暮らせる大型のシェアハウスに居た。
はっきり言って狭い空間でお互いに距離を図りながらの共同生活を送っていた。

モデルを目指して上京した人、新入社員、旅人、お酒が好きな人。テラスハウスに憧れていた人。役者志望の人。格安シェアハウスの中でそれぞれが理想を追いかけて生きている。

東京では、アクティブな大人達との出会いもあった。仕切りがすごく上手い人や、料理が得意な人。皆、何か自分の武器を持って戦っているようだと思った。
地方が予選だとすれば、決勝ラウンドのような、ギラギラした人が多かった。

 

ある企業ではエリートたちが集まって、未来について話し合っていた。3ヶ月で30人くらいの社員が増え、日々発生する問題に頭を悩ましながら、駆け引きをしながら、色々なことを試しながら、失敗を失敗とも感じさせることなく、ひたすら前向きに進んでいくという意識を持っていた。

 

 年の後半は関西に戻ってきた。

すごくゆるい。なんでこんなに居心地がいいのだろうかと思う会社。
こんなんでいいのだろうかと思うくらいに環境が一変した。

それでも、社員はそれぞれが自立していて、時には相手を気遣って、
時には議論を起こしながらも、内と外のバランス感覚の良さのようなものを感じる。
良い大人が持つ熟年の味。まさにそんな感じの会社だと思った。

年末年始の時期はいつも自分がつまらない人間のように感じる。こんなんで年を越してもいいのか。このまま今年を終わらしてもいいのか。

それでも、今年は色んな場所に行って、たくさんの人に出会った。
人に会えば会うほど、理解したくなってくる。なぜそんな考えになったのか?

そんなことを考えるのがすごく楽しい時間。ではない。
知れば知るほど、モヤモヤが溜まっていく。モヤモヤが解消されることは永遠にないと思うのだ。

 

来年は、そんなモヤモヤとの距離の取り方を学ぶ一年にしようと思った。